「データを商いに」をビジョンに、社会課題を解決するデータビジネスパートナーを目指す、株式会社DATAFLUCTのCTOである原田一樹さんにBundleを使った感想と今後の展望について伺いました。
私のキャリアとしましては、新卒で大手SIerの会社に入社しました。Cloud of Excellence、CoE組織と呼ばれる組織で先進技術の実証実験や、デジタルビジネスを推進する組織でアプリ開発やクラウドやAIなど新しい技術を検証するエンジニアでした。その後、日本マイクロソフトに入りまして、コンサルタントやクラウドアーキテクトを経験し、インフラ、AI、IoT、ビッグデータなどの様々な技術領域に携わってきました。
DATAFLUCTには、日本マイクロソフトに所属しているタイミングで副業で参画をしまして、データプラットフォームの構築をおこなっておりました。その後、CTOとして参画しまして、そこから機械学習プラットフォームを開発したり、情報システム管理やSREなどの横断的な組織の役割を果たしてきました。
DATAFLUCTの課題ですが、入社当時はプロダクトが10〜15個あり、各プロダクトチームに自由度を持って取り組んでもらっていたのですが、逆にすごくカオスな環境が出来上がってしまいました。これをCTOとしての最初の業務として、ルール作りや文化形成という形で、縦割りだった組織に対して、横断組織を作り、共通機能の開発を行なったり、情シス機能を担ってきました。その中でSaaSの管理や、各プロダクトで使っているクラウドサービスの統括管理をしています。
スタートアップながら縦割りが強く、どういうサービスを使っているか、セキュリティ設定がどうなっているかなどが見えにくくなってしまっていたので、Bundleによって複数SaaSを横断管理ができるようになりメリットを感じています。
今は正社員が35人ほどで、業務委託や副業の方が100名強おります。正社員よりも業務委託の方が多いのが特徴です。
様々な雇用形態があり、入退社も毎月発生します。そのためアカウント追加と削除に毎月対応しますが、リーブした人に不要なアカウントの払い出しを続けてしまうようなことはセキュリティ観点・コスト観点でも避けたいのでしっかりと削除する必要があります。一方で新しく入ってきた方にはアカウントを付与しなければならないのですが、Bundleのオートメーションで管理が効率的になるため活用しております。
Bundleが連携しているSaaSはどんどん紐付けを進めています。それによってこんなアカウントがあったのかという気付きになります。実際にアカウント数を見ると、本当にこんなにあるんだっけという事で、棚卸をするきっかけにもなります。どのサービスにどれだけアカウントがあるのかが一目で見られるだけでも意識が変わると思いました。
ISMSを取得する上で、アカウント管理台帳の整備や権限管理のチェック体制を作らなければならないのですが、各SaaSを目視してスプレッドシートで管理するやり方は避けたかったのでBundleで一括管理をしています。
台帳を作ったとしてもそれはあくまでも情シス側で把握している内容になりますが、Bundleではシャドーアカウントを検知もできますので、この運用の方がよりセキュリティレベルが高いと考えています。
アカウント削除漏れも、Bundleを通して気づくことができます。離職した人のアカウントがまだ残っていたという事に気づけますので、すごく使いやすいと思っています。
どんどん新しいSaaSを連携できるようにしてくださるのも助かっています。
また入社や退社のときにオートメーション機能を使って、一気にBundle上でアカウントを作成したり、削除したりすることができるので、工数削減にも繋がっています。
UIがシンプルな点も使いやすいと感じています。
DATAFLUCTのコーポレートITで目指していることは、スタートアップでありながらセキュリティもしっかりしているというところと、業務効率を下げないという事です。業務効率とセキュリティと社員の安心感や働きやすさ、全部をバランスよくやっていく事を目指しています。
今Bundleを使っている理由もそういうところにあります。基本的に様々なSaaSをどんどん使っていいですよというのがDATAFLUCTのスタンスですが、それを本当に好き勝手にしてしまうと情報漏洩の危険も当然高まるので、それをちゃんと一元管理する場としてBundleを活用しています。自由は与えつつ、ちゃんと守るところは守るという、実用のバランス感を作っていきたいと考えています。
スタートアップの割には窮屈だなとは思わせたくないですし、私もそうしたくはありません。せっかくのスタートアップなので、生産性とセキュリティの両方のバランスをうまく取りたいと考えております。
更にはフルリモートでもあるため、新しい働き方を作り、ロールモデルになれるよう挑戦していきたいです。
「データを商いに」をビジョンに掲げ、埋もれていたデータから新たな価値を生み出し、社会課題を解決するデータビジネスパートナーです。非構造化データをはじめ、データの形式にとらわれない「マルチモーダルデータ活用」に強みを持ち、データの収集・蓄積・加工・分析を一気通貫で実現します。世界基準の課題に着目した自社サービスも展開し、誰もがデータを有効活用し持続可能な意思決定ができる世界の実現を目指しています。