CIT Films

情シスとは影の立役者である —— 株式会社リブセンス 石川遼

「あたりまえを、発明しよう。」をビジョンに掲げ、マッハバイトや転職DRAFTなどのサービスを展開する株式会社リブセンス。そこで情シスを担当する石川遼はもともとはいちサービスのユーザーだったそうだ。会社のサービスとビジョンに惹かれ入社した石川は、いま情シスのあり方として新しい「あたりまえ」を発明するべく日々奮闘している。「情シスとは影の立役者である」という石川はどこを目指し、何者なにろうとしているのか。最前線を走る情シス担当にフォーカス。

2024年6月19日

YouTubeの黎明期に魅せられて今のキャリアに至る

−−簡単な自己紹介をお願い出来ますか?

石川遼と申します。ゴルフのできない石川遼です。これ毎回つかみのネタにしてるんです。リブセンスには2017年の12月に入って、いま6年目を迎えてます。それなりに長続きしないだろうなって思ってたら何か思いのほか長くいて、本当に色々な事に挑戦させて頂いてます。2022年の1月に当時総務にいたんですけど、情シスの仕事と総務を兼務することになりまして、今かれこれ2年ですかね。やってます。

−−総務と情シスの仕事は似て非なるものというか、兼務に抵抗はなかったのですか?

小学生時代にパソコンクラブみたいなクラブ活動があって、そこの部長をやってたんですよ。結構小さい頃からパソコンに触れる機会は多くて。当時だとそれこそYouTubeの黎明期だったので、そこからどんどんネットの沼にはまって、それで今に至ります。

--YouTubeはどういうものをご覧になってたんですか?

ほんとうに当時はまだ他愛もない動画が多くて、家庭用のハンディカムとかで撮った海外のファミリーの様子だったりとか、ガジェット紹介を見たり、特に好きなYouTuberがいたというより、オススメされたコンテンツを見てました。当時は結構、色々と権利問題大丈夫なのか、みたいなのもあって、いま思いだすと本当にカオスでしたね(笑)

−−リブセンスに入られる経緯をすこしお伺いしても良いですか?

もともとリブセンスが運営していた、当時の名前でいうと「ジョブセンス」を使って、色々なアルバイトをしてたんです。他社にはない独特に面白いサービスに魅力を感じて。こんなサービスをつくってる会社で働けたらなと思って採用情報を見たら、ちょうど総務の募集をしていて。受けてみようと思いました。

--「マッハバイト」のCMは本当にバズりましたよね

そうですそうです、ジョブセンスが「マッハバイト」という名前にリニューアルされたころが、ぼくの入社時期で、マッハバイトのCMは本当に反響ありましたよね。当時から、新しい当たり前を自分たちはつくるんだ、その当たり前でひとを幸せにしていくんだ、ということを掲げていた会社だったので、他社から見たら変な会社だなって思われるかもしれませんが、他のサービスとは違うことを、違う見せ方でやろう、と自分たちは真剣にやってました。

情シスは影の立役者である

−−石川さんの今のお仕事の内容も聞かせていただけますか?

今は主に従業員からの問い合わせの対応であったり、アカウントの発行とかあとはPCの調達だったりとか、情報システムに係る全般を担当しています。サーバーのクラウド移行などの大掛かりなプロジェクトもあって日々悪戦苦闘してますね。

−−仕事をするうえで大事にしていることはありますか?

傾聴するっていうところは凄い意識をするようにしてます。例えば事業部の社員からこういうことをやりたいんだみたいなことを言われて、多分今までの自分だったら「いやそれはちょっとルールにないので出来ないっすね」みたいなところがあったんですけど、それじゃダメだと思って。まずはしっかり傾聴する。そして、その人がどういう意図でそれを言ってて、なにを実現状態にしたいのか、みたいなところをしっかり聞いて、普通にやろうと思うとできないけど、こういう新しいツールを導入したら近い状態になるかもしれないとか、今すぐは無理だけど、すこし長いスパンで見た時に、会社の文化も変えていけば実現できるかもしれないからまずそこから着手しようとか。情シスの仕事を初めてそこはかなり意識しています。

−−そうしたスタンスに至った経緯をもう少し詳しく聞かせて頂けますか?

そうですね、特に情シスの仕事って直接的に事業に関わっているわけでもないので、何かやっぱりその事業の成長であったり、社内のコミュニケーションの活性化とか、そこのブレーキになってはダメだと思うんですよね。それをこう円滑に進めることで、事業サイドがコミュニケーションが取りやすくなって、それがゆくゆく回ってお客さまの幸せに繋がってくみたいな。情シスの仕事はそれを影で支える立役者みたいな部分があると思ってます。そのためには、まず、しっかりと社内の様々な声に耳を傾けて、いま会社になにが求められているのか、どう改善すれば、よりよくなるのか、そうしたことを裏方として真摯に考えていく事が大事だなと思ってます。そもそも、そういう裏方の仕事が、自分は好きだ、というのもあるのかもしれませんが。

傾聴で終わらない、発信の仕方にもこだわる。

−−一方でこういう時代ですので、やっぱり情シスとして厳しいことや、すこし面倒なルールを説明しなければならない場面もあると思いますが、その辺りはどうですか?

これ、他社さんから見ると、かなり奇抜に見えるかもしれませんが、うちの情法システムグループは発信の仕方も結構こだわってまして。全社の発表とかの場でもわりと趣向を凝らした発表をしてます。

−ぜひ聞かせてください。

まずうちの上長が、バーチャルユーチューバー、VTuberみたいな、美少女のアバターを身にまとって、日々のミーティングとか、評価面談とか、いわゆる役職者が出る部門長会とかに出席しまして、当社にとっては彼がアバターであることが当たり前になっているというか、だからそうした上司の下で僕らもかなり自由な発想で社内コミュニケーションがとれてるんです。例えば上司のアバターとリアルの私とリアルなシニアエンジニアが一緒に何かニュース番組風の動画を作って、二段階認証大事なんですよ、パスワード使いまわしやめてくださいね、と説明する。普通にテキストコミュニケーションで言うと結構流されてしまうようなことも、そういう演出を加えることで、向こうも聞いてくれる、見てくれる姿勢になるというか。先日、わりと大きめのシステム変更があったときも、わたしがちょっと腕を振るいまして、コスプレをして、動画で発表するということをやりまして、お笑いみたいな感じなんですけど、インパクトがすごかったみたいで評判も良くて(笑)そういう感じで発信にもすごくこだわってます。

幸せから生まれる幸せ、あたりまえを、発明しよう。

−−社内のカルチャーにも繋がるというか、リブセンスのカルチャーについてお聞かせいただけますか?

「幸せから生まれる幸せ」という弊社のフィロソフィーがありまして、それに付随するビジョンとして「あたりまえを、発明しよう。」というコピーがあるんです。例えば情シスからのお知らせがコスプレの動画だったりするのも、なにか奇抜なことを狙っているというか、どうしたらもっと社員の方が聞いてくれるだろう、見てくれるだろうとおもったときに、情シスからの情報発信を「あたりまえに聞いてもらう」ための手段としてそういう形があるというか、だから別にコスプレではなくても良いですし、奇抜なことをしなくても良い場合もあるんです。情報もやはやり楽しく届けることが大事というか。そうした姿勢や考えは会社のカルチャーにかなり紐づいているかもしれません。

−−会社のカルチャーに紐づいているという部分とてもしっくりきました。それを石川さんご自身はどのように体現されているのか、もう少しパーソナルな部分もお伺いできますか?

そうですね、やっぱりベースとしてはコミュニケーションをすごく大事にしています。人に伝えることも、その伝え方にもこだわる、っていうか。やっぱりその何て言うんでしょう、言い方は難しいのですが、総務も情シスの仕事も、誰でもできる仕事だとは思うんです、でも、そのやり方ひとつでずいぶんと仕事の質が変わるというか。何て言うんですかね。人にこうポジティブな影響を与えられる人間でありたいなとは思っています。さきほどの「幸せから生まれる幸せ」じゃないですけど、どんな仕事もベースはコミュニケーションで出来てますよね、だから幸せなコミュニケーションが幸せな仕事をつくる、幸せなサービスをつくる、幸せな暮らしをつくる、という風に思っていて、誰でも出来る仕事なんですけど、だからってどんなやり方でもいいわけじゃなくて、どうしたらもっとひとを幸せに出来るだろう、幸せな環境をつくれるだろう、そのための当たり前ってなんだっけ、みたいなことを自分自身すごく考えて日々仕事に向き合うようにしてます。

facebook sharex share
トップへ戻る