新しい当たり前を創るひとになる —— 株式会社リブセンス 黒木灯香里
「あたりまえを、発明しよう。」をビジョンに掲げ、マッハバイトや転職DRAFTなどのサービスを展開する株式会社リブセンス。そこで情シスを担当する黒木灯香里は入社当初は営業部所属だったそうだ。社内制度を利用して自ら情シス担当に転身し、今では全社のシステムのクラウド化などのビッグプロジェクトをマネジメントするなど、会社に欠かせない担当になっている。まだまだ男性の多い情報システム領域の最前線で働く黒木はどんなキャリアビジョンを持っているのか。黒木の現在地にフォーカス。
営業から情シスへのキャリアチェンジ
−−簡単に自己紹介をお願い出来ますか?
株式会社リブセンスの情報システムグループの黒木灯香里と申します。主に社内のシステムとかインフラ周りの管理、運用であったりとか、部門を横断した業務プロセスの改善みたいなことにも取り組んでます。リブセンス自体は4月で丸7年を迎えまして、今8年目になるんですけども、もともと1年目は違う部署にいたので、今の部署としては6年になります。1年目は営業をしておりまして、キャリアチェンジをして今のコーポレートエンジニアの部門におります。
−−営業から転身されるきっかけはなにかあったのですか?
当時の社内制度にキャリアチャレンジ制度っていうのがありまして、そこで募集していて、仕事の内容にすごく興味を持って挑戦したっていうのがきっかけになります。
--営業にからコーポレートエンジニアへのキャリアチェンジですと仕事内容がガラッとかわりそうですけどいかがでしたか?
もちろん営業も楽しかったんですけど、やっぱり全く違うことをやるようになって、毎日が本当に新しい発見と挑戦の連続で……私が結構好奇心旺盛な性格なので、7年経った今でも毎日が発見と挑戦の連続で、そこを楽しめてるなっていうのをすごく感じています。
--キャリアチェンジをされて記憶に残る仕事はありますか?
はい。ちょうど直近2月ぐらいに社内システムのクラウド移行のプロジェクトをメインで担当しまして、全社的に使っている大きなシステムなので影響範囲がとても大きかったんですけど、それをプロジェクトマネージャーとしてやりきって、ほとんど問題がなく移行が完了できたのは嬉しかったです。以前の自分だったら何か問題が起きたかもしれないですし、ミスがあったかもしれないんですけど、周りと問題なく連携がとれて、スムーズに移行できたことで、何か自分自身の成長も感じられましたし、会社のたくさんのメンバーからクラウド移行できて嬉しいみたいな声もいただけたので、とってもやりがいに感じました。
女性でも全く問題なく活躍できる部門です
−−すこし古臭いイメージかもしれませんが、情報システム部門って言うと、一昔前は男の人ばかりがやってるイメージもあります。ITとかパソコンが元々好きだったりしたんですか?
好きでもないし、嫌いでもないぐらいな感じでした。小学生の時からもパソコンの授業みたいなのはありまして、パソコンに触れること自体はごく自然というか、得意だと思ったことはありませんが、特別だという認識はありませんでしたね。リブセンスに入ってからよりパソコンに触れる機会が増えて、色んなサービスに触れる機会も増えて、そこからより興味を持っていったっていう感じになります。男性、女性、というのは、小学校からパソコンを別に男女隔てなく使っていたりしたので特別意識したこともないですし、女性だから情報システム部門は難しいみたいなことは全くないと思います。
−−小学校から使っていたらたしかにITやパソコンも当たり前のツールのひとつかもしれませんね。黒木さんのように女性でも積極的に情報システム部門で働きたいと思っている女性も増えてるかもしれませんが、そこにキャリアチェンジしようと考えている方になにかメッセージありますか?
そうですね。今は女性も男性もITの部門にいることが増えてきているので、むしろ私はそれが当たり前になってしまっていて、逆にこれから女性が活躍できないことはほとんどないのかなと思っています。もし大丈夫かなみたいな不安を感じている方がいらっしゃるのであれば、もう不安はないよっていうことを声を掛けてあげたいなと思います。
犬と暮らすことで見えてくること
−−Googleのアイコンがワンちゃんになってますけれども飼ってるんですか?
はい、ビションフリーゼという犬種の犬を飼ってます。
−−お名前とか聞いて良いですか?
ウニって言います。私、ずっとワンちゃん買うのが夢で、ウニってどこかの国の言葉で夢みたいな意味もあるらしくて、念願のみたいなところもマッチしてその名前にしました。
−−犬と暮らしながらお仕事って大変なイメージもありますけどどうですか?
最初は大変でした。飼い始めの時ですね。やっぱり子犬の時期って、まだこう飼い主側の1日の過ごし方とか、お互い掴めてない状態なので、仕事始めて構ってもらえないと遊んで遊んでみたいになって、ちょっと足噛んできちゃったりとか、そういうことがあったんですが、徐々にやっぱりわんちゃんって分かってくるんだなって思って、私の生活リズムをつかんでくれて、今では私が仕事用の机に座ったら眠り始めて、お昼休憩するぞみたいな時、立ち上がったら御飯かなみたいな感じで起きてきて、またデスクに座ったらまた寝始めるみたいな。
−−想像するととても可愛いですね。
やっぱり仕事ってずっと楽しいことばかりじゃないので、何かちょっと今日は疲れたなみたいな瞬間に寝顔を見ると愛されるとか、癒しを与えてくれるっていうところが凄い良いポイントだなと思いますし、社内でわんちゃん飼ってる人が意外といるので、そこで私も飼ってるんですみたいなところからコミュニケーションが生まれたりとか、大変なこともありますけど、犬を飼うことでとてもポジティブなパワーももらえています。
会社の新しい「当たり前」を創りたい
−−前回のリブセンスの石川さんにインタビューした際に、石川さんは人と人との関わりを大切にしてますみとお話しされてたんですけど、黒木さんもそこは重要に考えてますか?
そうですね。まさに人と人との関わりっていうのは、私自身も普段の業務ですごく大切にしていて、普段ヘルプデスクみたいな問い合わせや社内の問い合わせ対応もやってるんですけど、そこではこちらが解決に向けて色々とサポートする立場なんですけど、システムの導入とか会社の新しい仕組みをつくるときっていうのは逆にこちらからが色々と助けてもらわないと進まないところがあるので、人と人との繋がりや日々の関係性を一番に考えるっていうのは私自身も大切にしているポイントです。
−−人間関係がベースにあって会社の仕組みがつくられるっていうのはすごくしっくり来る言葉です。そうした考え方をベースに今後挑戦されたいことはありますか?
今チャレンジしたいって思っているのは、わりとこれまでがプロジェクトマネジメントみたいなところに自分の業務が寄っていったので、今後はそれを活かしてIT戦略みたいな方向性に何か持っていけたらなと思ってます。最新のITの動向であったり、新しい情報をキャッチアップして、それが今のリブセンスに活かせるものなのか、実際合うのか、それを導入することで会社はどう変わっていくのか。そういうところを考慮しながら施策を考えていく人になりたいという思いがあります。
−−リブセンスさんには「あたりまえを、発明しよう。」というビジョンがあるそうですが、そこに近い考え方にも聞こえました。
はい。まさにその「あたりまえを、発明しよう。」っていうビジョンがあるんですけども、情報システムグループがやっていること、わたしの仕事は、社内の新しい当たり前を作る部署の一つかなって思うことがあります。今の働いてる環境が「当たり前」であることにはメリットとデメリットがあって、情報システムグループが何か変化を与えることによって、今までの当たり前がより改善された当たり前になるというか。そうした変化を与えることで会社にも、人にも、働き方にも良い影響を与えられる人になりたいなと思っています。